きゅうすの初心者落語傾聴

主に古今亭志ん朝師匠の落語を聞いた感想を書きます。

古今亭志ん朝「愛宕山」を聞いて

 20年ぶりに新紙幣のデザインが変更されるようですが、現在の千円紙幣の裏の富士山が変わってしまうのは少し残念なような気がします。人生で一度は登ってみたい山です。山に関する落語といえば愛宕山が思いつきます。

 

 個人的に気分が落ち込んだ時によく聞く落語であり、落語ならではのなんとも間抜けな落ちが特徴の内容です。

 

 太鼓持ちの一八と旦那が店の人たちと愛宕山へお参りをする噺で、一八のひょうひょうとした受け答えや「かわらけ投げ」というものに興じる場面が出てきます。特に一八が崖の下に降りて(落ちて?)、竹をたわめるシーンからオチまでは実に力を入れており何度聞いても素晴らしく感じます。

 

 先日スーパーへ立ち寄ったところ、この演目に出てくる「かわらけ」というものを見かけました。知識不足で実際何に使うものなのかわかりませんでしたが、一八と旦那は「愛宕山」でこれを放っていたのかと手に取ってみてなんだかうれしくなりました。調べてみたところ、現在でも「かわらけ投げ」をできる場所があるみたいなので、機会があれば行ってみたいものです。さすがにお金を投げることは致しませんが。

 

 是非皆さんも古今亭志ん朝愛宕山」を聴いてみてはいかがでしょうか。