きゅうすの初心者落語傾聴

主に古今亭志ん朝師匠の落語を聞いた感想を書きます。

古今亭志ん朝「百年目」を聞いて

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 4月も中旬に入り桜も満開です。近くの花祭りを開催しているところで土曜日に写真を撮ってきました。最近はシートを広げてお花見をすることはなくなりましたが、やっぱり桜を見ながら一杯やりたいものです。花見ということで今回は「百年目」の感想を書こうと思います。

 

 やっぱり人間というものは少しくらいの遊びを身につけておかないと、どこかいけないようだと言うことを教えてくれるような気がするのがこの演目です。特に気に入ってる場面は旦那が番頭さんにすこし意地悪をする所です。

 

 堅物で通ってきた番頭さんが派手に遊んでるところを旦那に見られた次の日。番頭さんは旦那に呼び出されます。座布団を当てろと言われてもビクビクしている番頭さん。そこで旦那は「遠慮は表でするもんだ(笑)」といいます。そこの慌てふためく番頭さんのシーンは何度見ても笑えます。この後旦那さんは少しも怒った様子もなく、番頭さんの常日頃の仕事ぶりを褒め、改善したほうが良いところをたとえ話を用いて優しく諭してくれます。(こんな上司が私も欲しいと素直に思います)生真面目に働いていくのももちろん大事ですが、ある程度は息抜きをしていくことが人間性を磨いていくうえで重要なことだと考えさせられる一席でした。

 

 さて、私が今まで聴いてきた志ん朝の落語の中で、今回出てきた旦那と番頭さんの二人の関係がそっくりだなと思う演目があります。その演目の感想は次回の記事で書こうと思います。