きゅうすの初心者落語傾聴

主に古今亭志ん朝師匠の落語を聞いた感想を書きます。

古今亭志ん朝「芝浜」ほろりとくる人情噺!

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 先日、茨城県大洗町に行ってきました。

なんどか大洗は訪問していますが、いつ見ても大洗磯前神社からの景色は好きですねー。大洗は漁港も近く、市場ではあんこうやシラスが特産品だそうで。美味しい海鮮もたくさん頂いて大満足です!!

 

 さて、旅行中魚市場にも寄ってみましたが、そこで思い出したのは言わずと知れたこのお話「芝浜」の感想を書きたいと思います。

 

 

 

 年も明け、あっという間に2月に入ってしまいましたが、今回の落語芝浜は年末によくかけられる演目だとか。お話の最後が年の暮れだからなのでしょうか。ともかくこの演目は多くの人に聞いていただきたい一席だと思います。

 

 

 芝浜は場面の切り替えが多く、演じる時間も長いため噺家にとって演じるのが一苦労なお話かと思いますが、志ん朝師匠の芝浜はまるで映画を見ているような感覚で飽きることなく自然に引き込まれてしまいます。お気に入りは熊さんが酒に酔っぱらい、傷んだ魚を食べてしまったお得意先の旦那のセリフ「刺身に舌ァつねられた。」という言い回し。こういった表現はなんかいいなあと感じてしまいます。

 

 

 また、動画によっては違うかもしれませんが、特にすごいなと感じたところは、熊さんが財布を広げるシーンです。湿って固くなった財布のヒモを外す動作・・・。初めて見たとき、手にしているのは手ぬぐいじゃなくて本物の湿った財布からヒモを外すような動きに見えたのは私だけじゃないはず。

 ほかにも細かな演技が本当によく洗練されていてやっぱりすごいなあと感じました。

 

 

 

 今回は落語の演目でも大ネタと呼ばれる「芝浜」の感想でございました。

是非皆さんも古今亭志ん朝の「芝浜」を聴いてみてはいかがでしょうか。