古今亭志ん朝「三方一両損」江戸っ子はかっこいい!
2月に北海道へ旅行に行ってきました。初めての「試される大地」でしたが、思っていたほど寒くなく、美味しいものをたらふく頂いて充実した旅行となりました。
特に観光はできませんでしたが、「水曜どうでしょう」でおなじみのHTBでonちゃんグッズを買うことができました。改めてヤスケンにもう一度onちゃんの中にはいってほしいなあと思いました。(さすがにもう無理か・・・)
さて、旅行に行くときに私は交通費含めて「大体これくらい使おう!」という金額だけ財布に入れておいて出発します。しかしいざ旅行を終えて、家で財布を確認してみると、だいたい余ってしまいます。
性格上財布にいくらか入れておかないと不安になってしまい、今まで旅行にいって決めた金額全部使ってしまったことはあまりありません。一度でいいからお金の心配をせずに、パーっと心置きなく楽しみたいものです・・・。
その点落語に出てくる江戸っ子といわれる人々は、金払いが良かったといわれています。今回はそんな江戸っ子の性格がよくわかるお噺「三方一両損」の感想です。
このお噺はところどころに「江戸っ子とはこういうものだ」ということがわかるセリフが登場します。財布を拾ってちゃんと返しに行く金太郎、「金はいらねえっ!」と金太郎に突き返し大家にまで啖呵を切る吉五郎、登場人物全員が一本筋が通った江戸っ子だということがわかります。
とくに金太郎が住んでいるところの大家さんが私は好きです。金太郎に「江戸っ子なてぇものは・・・」と何たるかを説明する場面がいいですね。
金太郎が吉五郎の啖呵をまねした後に「なるほどなぁ、どこの大家もおんなじだ。」と流れるように嫌味を言ったときには思わず吹き出してしまいました。金太郎と大家さんのやり取りはいつ聞いても面白く、大家さんの人柄に惚れてしまいました。
「三方一両損」という演目名を知ってからこの落語を聞いたため、大岡越前の裁きには「へえーうまいもんだな」と感心し、妙に納得してしまいました。
皆様も江戸っ子気質を知りたいと思ったら、このお噺を聞いてみてはいかがでしょうか。